新しい趣味を始めたいけれど、体力や技術に不安を感じていませんか。
実は「パデル」はそんな悩みを抱える人にぴったりのスポーツです。
テニスやスカッシュの経験者はもちろん、初心者の方もラリーをしやすいラケットスポーツなので、健康維持を目指す方やシニア層まで幅広く楽しめるのが魅力です。
この記事では、なぜ多くの人がパデルに夢中になるのか、その理由と始めやすさをわかりやすく解説します。
仲間と一緒に続けられる安心感と、気軽に取り組める楽しさを知れば、あなたもきっとコートに立ちたくなるはずです。
パデルとはどんなスポーツ?

まずはパデルというスポーツの基本的な定義や歴史、使用するコート・ラケット・ボールの特徴、そしてルールの概要を説明します。
初めて「パデル」と耳にする方でも理解できるよう整理していますので、まずはざっくりとパデルを知っていきましょう。
パデルについては下記記事でより詳細に解説しているので、「もっと詳しくパデルについて知りたい!」という方はご覧になってください。

パデルの起源と歴史
パデルは1970年代にメキシコの実業家エンリケ・コルクエラによって考案されました。
その後スペイン南部マルベーリャに広まり、スペイン国内で大ブームとなります。
現在は国際パデル連盟が競技を統括し、世界90か国以上に広がりました。
スペインではサッカーに次ぐ人気スポーツとなり、近年はヨーロッパ、アメリカ、アジアでも急速に競技人口が増えています。
コートと用具の特徴

パデルコートは長さ20メートル、幅10メートルの長方形で、テニスの約半分の大きさです。
四方を強化ガラスと金網で囲むため、壁に当たったボールを利用してプレーを続けられます。

ラケットはガットのない板状で、柄が短く手のひら感覚で扱えるのが特徴です。
ボールはテニスボールに似ていますが、空気圧が低く反発力が抑えられており、ラリーが長く続きやすいスポーツになっています。
基本ルールとスコアの数え方
パデルは基本的に2人対2人のダブルスで行い、得点の数え方やゲームの進行はテニスと同じです。
サーブは腰より低い位置からボールをワンバウンドさせて相手のサービスエリアに入れます。
返球はノーバウンドまたはワンバウンドで行い、壁に当たったボールでも空中にある間は打ち返せます。
自陣で二度バウンドしたり、ノーバウンドで壁に当てた場合は失点となるなど、パデル特有のルールもあります。
パデルの魅力と楽しみ方

パデルの魅力は、誰もが気軽に始められる手軽さと、壁を活用した奥深い戦術性がある点です。
ここでは初心者でも楽しめる理由や、戦術面の面白さ、運動としての効果、世界的な人気の背景を解説していきます。
初心者でも楽しめる理由
パデルのラケットは短く板状で、ラケットの面に当たれば真っすぐボールが飛びやすいです。
コートも小さいため移動距離が少なく、初めてでも30分ほど練習すればラリーが続くようになります。
また、初心者が気軽にテニスを始めにくい理由の1つに、テニスだとボールがいろんな所に飛んでいってしまう点があります。
パデルの場合、壁に囲まれているのでボールが飛んで行ってしまうリスクがほとんどなく、ボール拾いの負担も少ないです。
子供から高齢者まで体力に自信がなくても楽しめるため、家族や友人と気軽にプレーできる点も大きな魅力です。
戦術性と多彩なショット
パデルは壁を使ったバウンドが許されるため、単純なパワー勝負になりません。
スマッシュやバンデッハ、レボテなど多彩なショットを駆使し、相手の位置や壁の反射を読んでラリーを組み立てます。
また、ダブルス競技なのでペアとのコミュニケーションも重要で、コンビネーションプレーや駆け引きが勝敗を左右します。
頭脳と技術のバランスが求められる点がこのスポーツの奥深い点です。
健康効果やフィットネスへの効果
パデルは適度な運動強度を長時間維持できるスポーツで、1時間あたりの消費カロリーは約800キロカロリーともいわれます。
ラリーが続くため有酸素運動として心肺機能を鍛えられ、全身運動による筋力向上も期待できます。
コートが小さいので過度な走り込みは不要で、楽しみながら無理なくダイエットや健康維持に取り組める点も魅力的です。
仲間と笑いながら運動することで、ストレス解消にもつながります。
実際に筆者もパデルで様々な方とつながり、初心者の頃から気軽にパデルを楽しめる仲間を見つけることができました。
世界で急成長する人気と背景
パデルは現在世界中で急速に人気が高まっています。
スペインでは600万人以上がプレーし、世界全体では約2,500万人の競技人口がいると言われます。
サッカー選手やテニスプレーヤーが自宅にコートを設けるなど、セレブ達の発信も追い風です。
男女混合や親子で楽しめる点、設備投資が比較的安くビジネスとして成り立ちやすい点などが普及を後押しし、日本でもコートが増え始めています。
日本におけるパデル事情

パデルというスポーツは、日本ではまだ新しいスポーツです。
しかし、メディアで取り上げられる機会が増え、専用施設も少しずつ増えています。
ここでは、パデルの国内の現状や大会情報、これから始めたい人へのアドバイスをまとめていきます。
国内の競技人口と施設
日本のパデル人口は約3万5千人で、選手登録者は千人程度とされています。
東京都内や愛知、大阪など全国に十数カ所のパデル施設があり、体験会やスクールが開催されています。
少数ながら専門ショップやレンタルコートも増えており、休日に気軽にプレーできる環境が整いつつあるようです。
パデルは今後オリンピック競技に入ることも目指しており、爆発的に人気が高まる可能性もあります。
今から始めれば、先駆者として活躍できる可能性も高いです。
日本代表と大会情報
日本パデル協会は国際パデル連盟に加盟しており、日本代表チームを派遣しています。
2022年の世界大会では17か国中16位という結果でしたが、アジア地域では上位を目指して強化を進めています。
国内でも全国大会や地域大会が開かれ、トップ選手たちが腕を競います。
大会はレベルがフューチャー、チャレンジ、オープン、マスターの4つに分かれており、一般の人でも大会には応募可能です。
そのため、社会人から熱量を持ってスポーツしたい方にもおすすめです。
若い世代の育成にも力を入れており、将来的なオリンピック種目入りを見据えて競技レベルの向上が期待されています。
初心者が始めるための方法
パデルを始めたい場合は、近くのパデル施設やクラブを検索して体験レッスンに参加するのがおすすめです。
コートをレンタルするのも各施設のサイトからできるので、試しにプレーしやすいです。
ラケットやボールはレンタル可能な施設が多く、専用シューズもテニス用で代用できます。
初めのうちはグループレッスンで基本の打ち方やルールを学び、その後仲間を誘ってプレーすると上達も早まるでしょう。
競技人口が少ない今こそ、楽しく続けながら上達するチャンスがあります。
まとめ

今回の記事では、なぜ多くの人がパデルに夢中になるのか、その理由と始めやすさをわかりやすく解説してきました。
パデルはコートが小さくラケットも扱いやすいため、初心者でも気軽にプレーできる一方、壁を使った戦術や多彩なショットによる奥深さも魅力です。
日本ではまだ歴史が浅いものの、専用施設や大会が増え、今後さらに盛り上がることが予想されます。
パデルは誰もが楽しめる生涯スポーツです。
この記事をきっかけに、ぜひ一度コートに足を運び、その楽しさを体感してみてください。
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