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パデルのルール完全ガイド!初心者も5分で理解できる基本と特徴

パデルのルール完全ガイド!初心者も5分で理解できる基本と特徴

「パデルという言葉は聞いたことがあるけれど、実際のルールがよく分からない…。」
そんな悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。

テニスやスカッシュ経験者なら「パデルは何が違うの?」と気になりますし、家族や仲間と始めたい方は「簡単に楽しめるの?」と不安になるはずです。

この記事では、初心者でも5分で理解できるように、パデル経験2年の筆者がパデルのルールをやさしく解説していきます。
得点の数え方からサーブの仕方、壁を使った独特のプレーまで、すぐに試したくなる魅力をまとめました。

最後まで読むことで、あなたも安心してパデルを始められるでしょう。

パデルの基本ルール

パデルは2人対2人のダブルスでプレーし、得点の数え方はテニスと同様に「15→30→40→ゲーム」と進みます。

セットは公式戦の場合は6ゲーム先取で、試合は3セットマッチの2セット先取で勝敗が決まることが多いです。
壁や金網のバウンドを利用しながら、ダブルスならではの駆け引きが楽しめます。

ポイントの数え方

プレー中の得点はテニスと同じ数え方を採用します。
1ポイント目が「15」、2ポイント目が「30」、3ポイント目が「40」とアナウンスされます。

両チームが3ポイントで並んだ場合はデュースとなり、その後2ポイント連続で取ったペアがゲームを獲得します。

1セットは通常6ゲーム先取で、5‑5になった場合は7‑5までプレーし、それでも6‑6ならタイブレークが実施されます。
タイブレークは7点先取の方式が一般的で、2点差をつけたチームがそのセットを勝ち取ります。

ただし、6ゲーム先取だと試合時間が長くなってしまうため、人数が多い場合は1セット4ゲーム先取で試合を回す方も多いです。

ダブルスのプレー形式

パデルはシングルスは基本的になく、2人対2人のダブルスで行われるのが特徴です。

コートは縦20メートル・横10メートルの長方形で中央をネットが仕切り、サービスラインやセンターラインはテニスと同じように引かれています。

攻守の切り替えが重要で、「相手がネット際に詰めてきたら自分たちは下がる」「相手が下がったら自分たちはネットに詰める」など、ペアの連携が勝敗につながります。

試合の流れとセット数

公式戦の試合は通常3セットマッチで行われ、先に2セットを取ったペアが勝者となります。各セットは6ゲームまたは4ゲーム先取が一般的で、ローカル大会や練習試合では短縮形式が採用されることもあります。

ポイントやゲームが進むごとにサーブ権が交代し、2ゲームごとにコートチェンジを行う点もテニスと同様です。
タイブレーク実施時もサーブ順のローテーションを守りながら進めます。

サーブのルール

サーブのルール

パデルのサーブは腰より低い位置から打つアンダーハンドサーブで、ボールを1回バウンドさせてから対角のサービスエリアに入れます。
サーバーには2回の試行が与えられます。

ここでは正しいサーブの方法とフォルト・レットのルールを確認します。

サーブの打ち方

サーバーはサービスライン後方に立ち、センターサービスラインの線を踏まない位置で構えます。

ボールを1度地面にバウンドさせてからアンダーハンドで打ち、対角にあるサービスボックスに入れなければなりません。
打点は腰より下でなければならず、インパクト時にプレーヤーの足が地面につけた状態で打つ必要があります。

サーブがネットを越え、相手のサービスエリアでワンバウンドした後にレシーバーが打ち返すことでラリーが始まります。

サーバーはレシーバーの準備が整ってからサーブを行う必要があり、相手が準備していないうちにサーブをしてはいけません。

サーブフォルトとサービスレット

サーブが相手のサービスボックスに入らなかった場合、またはワンバウンドしたボールがフェンス(金網)に当たった場合はサーブフォルトです。
2回続けてフォルトするとポイントを失います。

サーブの際、ボールがネットやポストに触れた後でも相手のサービスエリアに入り、2バウンドする前にフェンスに当たらなければ「サービスレット」となり、サーブをやり直すことができます。

ファーストサーブでレットが起きた場合は再びファーストサーブから打つことが許され、セカンドサーブでレットの場合はもう一度だけサーブをやり直せます。

失点となるシチュエーション

失点となるシチュエーション

パデルでは相手のミスを誘うことも勝利のために必要です。
どのような場合にポイントを失うのかを知っておくと、不要な失点を減らせます。

ネットにかかる場合

打ったボールがネットにかかり、相手コートに入らなかった場合は失点となります。
サーブの場合はフォルトとして2回目のサーブが許されますが、ラリー中にネットにかかった場合は即座に相手のポイントです。

ネットに近い攻撃を行う際は角度とタイミングを意識し、無理なショットで自滅しないよう注意しましょう。

バウンド数の制限

自陣コートでボールが2回以上バウンドしてから返球すると失点になります。
ただし、ノーバウンドでの返球や1バウンド後に壁を利用して返球するのは認められています。

相手の強打や壁に跳ね返ったボールに対応する際は、1バウンド以内に打ち返せるポジショニングを取ることが重要です。
特にダブルスではパートナーとの役割分担(特にセンターのボール)が鍵となります。

ガラス・金網へのノーバウンド

相手コートのガラスまたは金網にボールがノーバウンドで直接当たると失点になります。

コート周囲の壁を活用した攻撃はパデルの醍醐味ですが、直接相手コートの壁に当ててしまうとアウトになってしまいます。
また、金網は相手コート・自陣コート問わずノーバウンドで当ててしまうと失点になる点に注意が必要です。

壁や金網のメリットとデメリットを理解し、ショットの角度と力加減をコントロールすることが求められます。

特殊ルールと壁の活用

特殊ルールと壁の活用

パデル最大の特徴は、四方を囲む壁を使ってプレーを展開できることです。
壁の使い方を知ることでラリーが続き、戦術の幅が広がります。

壁を使ったリバウンドプレー

ボールが自陣コートで1バウンドしてからガラスや金網に当たり、空中に浮いている間は相手コートに打ち返すことができます。
壁に当たったボールを打ち返すことをパデルでは「レボテ」と言い、最も基礎的なショットの1つです。

また、壁を利用して相手コートに返球する(コントラパレッド)ことも可能で、これによりパデルはさらに戦略性の高いスポーツとなります。。

壁からのリバウンド角度を読んで次のショットに備えることが重要で、慣れると自分から意図的に壁を使った攻撃やディフェンスができます。

攻撃と防御の戦術

壁を使ったプレーでは、攻撃時にスマッシュを壁に当てて高く跳ねさせたり、ディフェンス時に壁からのリバウンドを利用して態勢を整えたりします。

壁に当たったボールは速度が落ちるため、ボールのコントロールがしやすくなり、相手が予測しにくい角度で返球もできます。

後衛と前衛の連携を取り、壁を味方につけることでラリーを優位に進めましょう。
特にバンデッハやビボラといったパデル独特のショットは壁との相性がよく、試合の流れを変える武器になります。

パデル用コートと用具

パデル用コートと用具

パデルを楽しむためには、コートや用具の特性を知っておくことも大切です。
公式規格に基づいた設備を理解し、適切な用具を選びましょう。

コートのサイズと構造

国際パデル連盟 (FIP) の規格では、コートは縦20メートル・横10メートルの長方形で、中央のネットの高さは中央部で0.88メートル、支柱部分で0.92メートルと定められています。

コート周囲の壁は高さ4メートルで、下部3メートルが強化ガラスや固体素材、上部1メートルが金属メッシュとなっています。

サービスラインはネットから6.95メートルの位置に引かれ、センターラインで左右に分割されており、この点はテニスに近い部分です。

天井が低い屋内コートでは最低6〜8メートルの空間が必要とされ、快適にプレーするためには照明や換気にも配慮した設計が求められます。

ラケットとボールの特徴

パデルラケットはテニスラケットよりも短い柄を持ち、ガットがなく板状のフェースに穴が開けられています。

面とグリップを合わせた長さは45.5cm以内、最大幅は26cm、厚さは38mmが上限とされているようです。
フェース中央には直径9〜13mmの円形穴が多数開けられており、空気抵抗を減らしスイングをしやすくする役割があります。
ラケットには安全用のリストストラップが義務付けられている点も特徴的です。

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また、ボールはゴム製の球体で白または黄色が標準色で、直径6.35〜6.77cm、重量56〜59.4グラムと規定されています。
ボールのバウンドは2.54メートルの高さから落として135〜145cm跳ね返る性能が求められ、空気圧は4.6〜5.2キログラムに設定されます。

パデルボールはテニスボールよりも内圧が低く反発力が小さいため、ラリーが長く続きやすいのが特徴です。

初心者が気をつけるポイント

初心者が気をつけるポイント

初めてパデルをプレーする際は、基本的な姿勢やペアとの連携に注意することで上達が早まります。
ここでは初心者がパデルをする際に押さえておくべきポイントを紹介します。

基本姿勢と動き

パデルでは常に膝を軽く曲げ、低い姿勢を保ちながら次のボールに備えることが重要です。

ボールが壁やネットからどのように跳ね返るかを予測し、フットワークを使って1バウンド以内に対応できる位置に移動する必要があります。
コートがテニスより小さい分、細かいステップと素早い反応が求められる点も特徴です。

特にプレーの最初となるサービスリターンでは、ボールのバウンド位置を相手が打った後即座に見極め、ラケット面を安定させて打ち返すことが重要です。

チームワークとコミュニケーション

ダブルス競技であるパデルでは、パートナーとのコミュニケーションが勝敗を大きく左右します。

コート中央付近のボールをどちらが処理するか事前に役割を決めておくと、衝突やボールの見逃し(「お見合い」と言ったりします)を避けられるでしょう。

また、攻撃時にはネット際に詰めるタイミングや壁を使った攻撃の意図を共有し、防御時にはロブやバンデッハで時間を稼ぐなど連携を取りましょう。

掛け声やアイコンタクトで意思疎通を図ることで、ミスを減らし効果的にポイントを重ねられます。

パデルとテニスの違い

パデルとテニスは似ている部分もありますが、コート構造やプレー感覚に大きな違いがあります。
違いを理解すると、それぞれのスポーツの特徴がより際立ちます。

スコア・ルールの共通点

パデルにおける得点の数え方やゲーム・セットの進め方はテニスと同じです。

サーブが2回まで打てる点も共通しており、ファーストサーブとセカンドサーブの概念があります。
デュースやタイブレークのルールも共通しているため、テニス経験者はすぐにパデルの得点体系を理解できるでしょう。

コートや壁の違い

テニスコートは縦23.77メートル・横8.23メートル(シングルス)ですが、パデルコートは縦20メートル・横10メートルとコンパクトです。

また、コート全体が強化ガラスや金網で囲まれており、壁に跳ね返ったボールもプレー続行となります。

ラケットは板状でガットがなく、ボールの内圧も低いため、テニスよりラリーが続きやすいです。
そのため、パデルの方が初心者でも始めやすく、戦術性もより高いスポーツである点が大きな違いです。

まとめ

まとめ

この記事では、初心者でも5分で理解できるようにパデルのルールを解説してきました。

日本パデル協会(JPA)の記事でも紹介がされていますが、パデルはそこまで複雑なルールがなく、初心者でも始めやすいのが魅力です。
基本ルールを押さえておけば、初めての方でも安心してコートに立てます。

ぜひ実際にパデルコートに足を運び、戦術性と楽しさに触れてみてください。

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PadelMan
パデル歴2年。公式大会にも出場するほどパデルをこよなく愛し、「パデルは日本で一番面白いスポーツ」と思っています。自身の体験や実践から得た知識をもとに、これからもっと多くの人にパデルの魅力を伝えたいと奮闘中。初心者から上級者まで、パデルを楽しむすべてのプレイヤーに役立つ情報を発信していきます。